英語が喋れない原因とは
高校英語では、大学英語の準備として、より高度な英文法を使う段階に入ります。高校英語で学ぶSVOCとかの文法は、英文を分析するのに欠かせないツールですね。一方で、スピーキングの観点から見ると、中学英語の時点でその基礎はほぼ完成しているんです。スピーキングのレベルとしては、国際基準でB1レベル(簡単な日常会話ができる程度)に相当するので、カリキュラム的には特に問題ないと思います。
ただ、多くの大学受験で求められているのは読解力です。その難易度については個人的な意見ですが、おそらくB2からC1レベルにあたるんじゃないかなと思います。つまり、高校の英語の授業では、少し高度な読解やB2レベルの単語を中心に扱っていく感じになりますね。
単純な解決策
英語は日本語と全く違う言語だっていう考えが、英語が話せない原因のひとつになってるっていうのは、案外間違いじゃないかもしれません。というのも、韓国語とかトルコ語みたいな言語って、日本語と文法がほとんど同じで、日本語単語を彼らの言語に置き換えるだけで意味が通じたりするんです。だから、情報を伝えるのも比較的簡単なんですよね。
それでも、日本人が韓国語を勉強してもあまり話せないのはなぜなんでしょう?結局、それも英語と同じ理由で、一番大きいのは話す練習が圧倒的に足りてないことだと思います。日本人なら日本語を毎日話しますよね。それが話せる状態につながるんです。
毎日、喋ることを練習する
英語脳への道
英語を喋るというのは、根本的な文法理解の他に、5つの主な壁にぶつかると思います。

フレーズレベルの言い回しとは、よく単語帳に載ってるイディオムとは違って、文章ごと丸ごと覚えちゃうってことです。例えば、「高校の時、英語を一生懸命勉強してたんだよね」と言う場合、「高校の時」ってどう表現するの?っていうのを考えること。それをよく使って、他の単語と組み合わせて応用できるかどうか、みたいなところもポイントですね。これには、言い換えのスキルも求められると思います。
When I was a high school student (私が高校生の時) 「高校の時」の言い換え
When I was in elememtary. (私が小学校にいた時) 「小学校の時」の言い換え
この文章を、「中学の時」や「小学校の時」などに名詞を入れ替えることもできるため、単語の入れ替えが可能な、文章を持っておくといいです。このようなフレーズを持っておくと、最終的にはパッと口から出てくるようになるんです。
フレーズの言い回しと言い換え能力はセットで鍛える
単語のニュアンスの違いっていうのは、日本語を英語に訳すときに直訳すると、普通のことを言いたいだけなのに、逆にマイナスの意味に取られることがあるってことです。だから、単語の使い方がすごく大事になってきます。
I am a big fun of basketball. (バスケットボールがすごく好き)
I am obsessed with video games. (ゲームがめちゃくちゃ好き)
どちらも、とても好きなことを言う際に使える文章ですが、2個目の文章の be obsessed with ではマイナス要素もニュアンス的に入ってくる表現であることに注意です。
I am a big fun of smorking. (タバコが好き)
I am obsessed with smorking. (タバコが好き)
上の2文を比べると、1文目はちょっと違和感がありますよね。タバコが体に悪いっていう前提で考えると、「be obsessed with」を使ったほうが、自然に意味が伝わる感じがします。
たとえば、数字を言うときによく使う「 estimation 」とか、「 to decrease 」 と 「 to increase 」関係性もありますよね。名詞と動詞、形容詞と名詞の相性がいい組み合わせをコロケーションと言いますけど、そういうのも単語のニュアンスの違いに含まれます。
単語の感覚的差異とコロケーションはセットで考える
最後に、気持ちを文章で伝えるには形容詞が欠かせないですよね。それに、アクセントをうまく使うことで、どんな気持ちで伝えたいのかも表現できると思います。ここでは、コロケーションに加えて、単語の言い換えのテクニックなんかも、感情を伝えるのに役立ちますよね。
最後に
ここまでの大きな5つの過程を大体の第二外国語話者、特に日本人が英語を話す際に経験することです。個人によってステップを細分化しなければいけないこともありますが、まず、英語を喋るという第一歩を踏み出して見てください。
英語をとりあえず喋ってみましょう