一般動詞から見た「DO」
一般動詞とは、要するに動詞です。be動詞は状態を表す特別な動詞として紹介しました。単なる動詞といえば動詞ですが、もっと具体的に表現すると動作と状態を表す動詞として使われます。状態を表す動詞となるとbe動詞が一般的ですが、ほかには become(になる)や remain(のままでいる)などがあります。
一般動詞とbe動詞の比較
一般動詞とbe動詞は下記のような平常文ではさほど差はありません。
I am tall. (わたしは背が高い。)
I play the guiter. (わたしはギターを弾く。)
どちらも、大枠の動詞という括りでは働きが一緒です。2文目の一般動詞といわれている play は後ろに目的語を伴う動詞なので the guiter がついています。
否定文の比較
I am not tall. (わたしは背が高くない。)
I do not play the guiter. (わたしはギターを弾かない。)
ここで、一般動詞を否定したい場合、DOが出てきます。DOにNOTが重なって否定できると、中学英語では学ぶかと思いますが、この現象がDO/DOESを動詞の中でもイレギュラーにさせている原因です。なんで一般動詞を否定するとDO/DOESが出てくるのかという疑問が残ります。
どこからDO/DOESが出てきたのって話
助動詞DOの正体
DO/DOESは「する」という意味が含まれています。日本語に置き換えた時の「する」は動詞として認識されているので、英語教育ではDOを動詞として扱います。
I do play the guiter. (わたしはギターを弾くよ。)
He does play the basketball. (彼はバスケットボールするよ。)
これらの文章で出てくるDO/DOESは実際にある文章になります。これらは一般動詞の前に入ることによって後ろの動詞を強調する効果があります。これって文字通りの動詞を助ける動詞ですよね。この働きをほかの助動詞に照らし合わせると will や must のような動きと一緒の働きをしているんです。
DO/DOESは後ろの動詞を強調する効果がある
英語のDOの本当の役割とは
この理由がDOは助動詞の働きをしているといわれる所以になります。しかも、単体で使うときは「する」という意味を持つ一般動詞で出てきてしまうので、単純に一般動詞を否定したい時はDO/DOESに not をつけて後ろの動詞を否定してあげるだけで良いという説明に落ち着いてしまうという理屈です。
DOは助動詞と一般動詞の働きを持っている